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葛飾・高砂団地に「量産しない」Tシャツ店-おそろTやセミオーダーも

Tシャツを持つ店主の彼ノ矢さん

Tシャツを持つ店主の彼ノ矢さん

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 高砂団地の1階にシルクスクリーン専門のTシャツ店「LIFE DELIVERY(ライフデリバリー)」(葛飾区高砂4、03-6458-0458)がオープンして1カ月がたった。

シルクスクリーンの原版

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 同店のモットーは「量産しないものづくり」。取扱商品は、Tシャツ、トレーナー、パーカ、ロンパース、グッズなど。商品のボディーに、代表の彼ノ矢美香さんがデザインしたロゴマークやイラストをプリントしている。プリントは、シルクスクリーンで、一枚ずつ全て手作業で行う。シルクスクリーンは、メッシュ素材の「版」を枠に張りへらでインクを押し込むことで印刷する技法。アメリカン・ポップアートの巨匠・アンディ・ウォーホルが用いた技法としても有名。

 彼ノ矢さんは20歳からTシャツを作り始め、15年ほどになるという。「等身大の服」という意味を込めた「LIFE size」というブランドをネットショップで展開していたが、事務所が手狭になりショールームが欲しいと思っていたところ、たまたま同物件に出合った。「在庫を抱えるやり方は廃棄につながる可能性があり、もったいない。一枚一枚、メッセージを込めて、必要なものだけを作りたい」と彼ノ矢さん。同団地が2年後に取り壊される予定になっている点については、「裏返せば何でも自由にできる」と実験的に開いた。

 開店から1カ月。実店舗を持った感想として、「お客さまと直接話せる機会ができたこと」「商品を手に取ってもらい納得してもらえること」を挙げる。客層は近隣の親子連れが多く、同じデザインのサイズ違いは、手作りだからこそ自在に対応でき、家族でおそろいの服を作れるという。「オーガーニックコットン100%Tシャツ」など、Tシャツ1枚でもおしゃれに見えて、ルーズ過ぎない楽なシルエットで、長年Tシャツ作りに関わってきて、たどり着いたデザインだという。

 ネットショップを見て、目黒区から訪ねて来た男性はナイロンジャケットを手に取り、「実物を見たくて来た。手刷りのかすれた感じがいい」と話していた。

 12月13・14日には、「冬のシルクスクリーンプリントワークショップ」を開催する。着古した洋服などを持ち込み、「LIFE」の文字などを自分でプリントすることができる。「古くなった服が生き返る楽しさを、感じてほしい」と彼ノ矢さん。詳細はブログで知らせる。

 営業時間は11時~17時30分(土曜は17時まで)。水曜、木曜、日曜、祝日定休。

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