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葛飾・新小岩に「うどん鈴木鰹節店」 明治27創業の老舗が新事業

(左から)奥川凌輔さん、鈴木洋平さん、松崎芳洋さん

(左から)奥川凌輔さん、鈴木洋平さん、松崎芳洋さん

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 葛飾・新小岩に立ち食いうどん店「うどん鈴木鰹(かつお)節店」(葛飾区新小岩1)がオープンして、5月25日で1カ月がたった。

一番人気の肉うどんを作る松崎さん

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 同店の母体となる鈴木鰹節店(千葉県鴨川市)は1894(明治27)年、かつお節問屋として創業。現在は5代目の鈴木洋平さんが社長を務める。鈴木さんは家業を継いだ15年前からかつお節を使った新事業を考えており、コロナ禍でかつお節の卸先が減少したことを機に、中学時代の同級生である松崎芳洋さんと共に同店を開いた。

 新小岩は、鈴木さんと松崎さんの地元であるJR本八幡駅から総武線で3駅。鈴木さんは「土地勘があり、下町の温かさを感じられるという理由で新小岩を選んだ」と話す。既に毎日食べに来る常連客も多く、「滑り出しは上々。皆さんにおいしかったと言ってもらえる」と手応えを話す。

 元イタリアンレストランのシェフである松崎さんは「コース料理は価格が高く、年に何回食べられるか。うどんは誰でも気軽に食べに来てもらえるのがうれしい。今後は下町の再開発と一緒に大きく成長していけたら」と話し、現在は松崎さんのシェフ時代の後輩である奥川凌輔さんを加え、3人で店を切り盛りする。

 一番人気は「肉うどん」(650円)。通常の10倍に及ぶかつお節を使っただしと千葉県産のブランド豚「林SPF」を味わえる。次いで人気の「出汁醤油(だしじょうゆ)うどん」(350円)は、「特製だしじょうゆの深い味わいが好評」と言い、オーソドックスな「かけうどん」(350円)も根強い人気があるという。

鈴木さんは「店を増やすのが目標。まずは葛飾区を制覇したい。おいしいかつお節を味わってほしい。小さな子どもからお年寄りまで、地域の皆さんに愛してもらえるよう長く続けたい」と意気込む。

 営業時間は7時~19時。

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