住宅の設計・建築・販売を行う「セイズ」(葛飾区立石7)が2025年度「東京エコビルダーズアワード」を3年連続で受賞し、東京都庁で11月27日に表彰式が行われた。
2025年度「東京エコビルダーズアワード」スピーチする小池百合子都知事
同アワードは、今年4月開始の「建築物環境報告書制度」への参加に向けた事業者の取り組みを後押しするため、住宅の高断熱化や太陽光パネルの設置など、環境性能の高い高性能住宅の普及に取り組む意欲的な事業者を表彰し、建築物の脱炭素化に向けた意識醸成を図ることを目的とするもの。
同社は、最上位の賞に当たる「リーディングカンパニー賞(分譲・賃貸部門)」のほか、「ハイスタンダード賞(断熱・省エネ性能部門、再エネ設備設置量部門)」、今年から新設された「ハイスタンダード+(プラス)賞(断熱・省エネ性能部門、再エネ設備設置量部門)」の3賞、計5部門を受賞した。3年連続で「リーディングカンパニー賞」を受賞した7社のうち、その多くは全国展開している企業で、地域密着企業として受賞したのはセイズを含め2社のみ。
表彰式には、「リーディングカンパニー賞」を受賞した16社が出席。東京都環境局の須藤栄局長より、賞状とトロフィーが贈呈された。同社の及川達也社長は「セイズの住宅が東京都に認められた結果として、3年連続受賞という快挙を成し遂げられたと思う。セイズは分譲住宅をメインに、高断熱で太陽光パネルや蓄電池を設置した高いレベルの省エネZEH住宅を長年展開しているが、これからも葛飾区を中心に城東エリアに根ざして、安心安全で健康な住宅を多くの人に届けていきたい」と話す。
最後に、小池百合子都知事からの話があり、「東京都では『ゼロエミッション東京』の実現に向け、太陽光パネルの設置や断熱・省エネ性能の確保を義務付ける『建築物環境報告書制度』を今年4月に開始した。太陽光パネルと高い断熱省エネ性能を備えた燃費のいい家は、経済的にも、また停電時でも電気を使えるなど、安全安心につながる。東京都はリーディングカンパニー賞を受賞した皆さまと一緒に、住宅業界の先進的な取り組みを広く発信し、燃費のいい家のさらなる普及を図っていく」と意気込む。