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区民が手掛ける冊子、創刊へ-葛飾の日常を100年後に伝える

会議の様子

会議の様子

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 市民活動センター(葛飾区立石3)で7月12日、第1回「葛飾マガジンフェスティバル」実行委員会による企画会議が行われた。

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 同委員会は、元司書の小池陽子さんが図書館に葛飾をテーマにした蔵書が少ないことを憂慮し、「地域密着型の冊子を一堂に集めるイベントを開催してはどうか」と発案したのをきっかけ。区内の司書や関係者を中心とした有志9人が実行委員となる。10月26日に開催される「葛飾コラボまつり」にブースを設ける予定で、同会が編集を手掛ける冊子「のびのび(仮)」創刊号の発表も目指す。

 同冊子は特別なニュースを取り上げるのではなく、日常的な葛飾の人、暮らしを伝えることが目的。紙面はB5サイズで20~30ページの構成。発行部数は300~500部を予定している。同イベントで無料配布し、図書館での蔵書にも推薦したいという。同委員会メンバーからは「創刊号が好評ならば2号目、3号目と続けていきたい」という声も。

企画立案や台割りの作成、取材、執筆、撮影、編集など、印刷を除く全ての工程を同メンバーが担当する。編集長の崎田史浩さんは「発信したいと思った人なら誰もが書き手になれる。主婦は主婦の、八百屋は八百屋なりの視点があり、書き手の数だけ浮かび上がる世界があると思う。それを自由に書いてほしい」と話す。「身近な人の暮らしや営みに関心を持ち、関わり、自分とも向き合うことを皆で経験していきながら、葛飾の魅力を多くの人に伝えたい」とも。

 実行委員会の寺島玄さんは、NPOの活動を通して「葛飾には面白い特技や個性をもっている人材がたくさんいる。そのような人と冊子作りを通して触れ合ったり紙面で紹介したりすることで人脈も増えていくはず。創刊をきっかけに地域のネットワークを強化していきたい」とも。

 小池さんは「私たちが見聞きし、記録したことが100年後にも残り、過去を振り返る資料として読んでくれるかもしれない。冊子作りはとても意義のあること」と意気込む。

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