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泣く子は育つ 葛西神社で人生の初土俵「泣き相撲」

泣く子は育つ

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 葛西神社(葛飾区東金町6)で5月31日、「一心泣き相撲(葛飾場所)」が開催された。

力強く泣かせようと懸命に脅かす

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 泣き相撲は、乳児の健康と成長を祈願する日本の伝統行事。同神社では2回目の開催で、昨年を上回るおよそ100組を超える家族が参加し、乳児の力強い泣き声と成長を喜ぶ笑顔であふれた。

 生後半年から2歳半までの乳幼児が参加。社殿での祈とうの後、心身共にたくましく成長し横綱へと出世することを願って付けられた四股名を入れたかぶとと化粧まわしを着け、スタッフ力士に抱えられて土俵に上がる。それまでおとなしかった乳児も親の手から離れた途端、一心に泣きじゃくり、不安な表情で父母を追う姿も見られた。

 行司が四股名を読み上げ、「ハッケヨイ」の掛け声で高く掲げられた乳児力士は、さらに大泣き。「葛西ばやし」の笛や太鼓の音が響く境内で、元気な泣き声と「たくましく泣いてほしい」と願う家族の笑いで盛り上がった。中には全く泣かない乳児もいて、懸命に泣かせようと行司や力士が大きな声で脅かす場面も。

 泣き声を競う「泣き相撲」だが勝敗は付けず、行司が泣き声に合わせて「緑児泣きたるは万歳楽」と健康と成長を祈願する。

 力強い泣きを披露した「采加富士」の母・若鍋さんは「お宮参りの時に案内をもらったのがきっかけで参加した。直前までおとなしくしていたのに急変して大泣きに。うちの子は本番に強い」とほほ笑んだ。

 取組後は、四股踏みの奉納やでんでん太鼓、人力車での記念撮影、手形の作成なども行われ、参加した家族にとって思い出の一日となった。

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