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立石の手打ちそば教室が200店の開業を支援ーミシュランガイド掲載店も

同会出身の職人が手打ちしたそばを提供する「手打ちそば処 玄庵」で人気の「十割せいろ」(950円)

同会出身の職人が手打ちしたそばを提供する「手打ちそば処 玄庵」で人気の「十割せいろ」(950円)

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 葛飾区東立石の手打ちそば教室「江戸東京そばの会」(東立石3、TEL 03-3694-1241)の卒業生が開業した店舗が200軒を超えたことが7月30日、判明した。

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 同会はそば打ち未経験者向けの「体験コース」をはじめ、独立開業を目指す「プロコース」まで、幅広いカリキュラムをもつ手打ちそば愛好家の登竜門的存在となっている。プロコースの講習は20日間。そば打ちの技術だけでなく、日本の伝統的食文化への理解を深める講義も行われる。

 同会の師範・貝塚隆雄さんは「これまでプロコースでは600名以上の職人を育て、200の店舗の開業を支援してきた。そば作りは打てば打っただけ上達するもの。必要なのは才能ではなく質の高いそば粉と根気だけと考えている」と話し、同教室では自家製粉した国内産のそば粉を好きなだけ使い、納得できるそばが打てるまで自由に練習するスタイルを採用している。

 プロコースで学ぶ本名進さんは「オーストラリアでの出店を計画している。現地での日本食への関心は高いが、本物の和食を味わえる店はごくわずか。日本人が愛する庶民的伝統食の手打ちそばで期待に応えたい」と卒業後の展望を話す。

 貝塚さんは「そばはゆで汁の“そば湯”も体にいいというくらい栄養価の高い食品。昨年は卒業生の営む店がミシュランのレストラン・ホテルガイドに掲載され、手打ちそばが世界中の食通からも注目されるようになった。手打ちそばが安心・安全で“まっとうな”食べ物として、末永く価値を維持できるよう指導している。江戸の食文化を伝え、庶民の食の安全と健康を守るのも手打ちそば職人の務めだと思っている」と今後の展望を話す。

 教室の同フロアに併設されている「手打ちそば処 玄庵」では、卒業生による「挽きたて、打ちたて、茹でたて」の“三たて”のそばが楽しめる。営業時間は11時30分~15時、17時~21時。火曜定休。

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