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葛飾・とび伝統文化保存会、区内6カ所で新春はしご乗り 2人がデビュー

はしごの上で技を披露する間中祐介さん

はしごの上で技を披露する間中祐介さん

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 葛飾区役所など同区内6カ所で1月5日、鳶(とび)伝統文化保存会が新春恒例の「はしご乗り」を披露した。

会場の様子

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 同イベントは一時期、乗り手や予算の問題などにより開催できない期間を乗り越えて4年前から復活し、再び同区の新年を祝う行事の1つとして定着した。本年は新たな乗り手として間中祐介さん(33)と高橋侑大さん(17)の2人がデビューを飾った。

 2人はきっかけについて、「だまされた(笑)」と口をそろえる。仕事仲間の先輩から「練習を見においで」と言われ、練習に顔を出した所、「やれそうだ」と言われ、気がついたらはしごに乗っていたという。

 はしごの上で「五郎丸ポーズ」も披露した間中さんは「はしご乗りは父がやっていたのを子どもの頃に見ていたので、自分にもできるだろうと思った。知り合いがわざわざ休みをとって見に来てくれたのがうれしかった」と笑顔を見せる。

 会場で、観客の子どもたちから「あの人イケメン」と騒がれていた高橋さんは「実は、はしご乗りには全く興味が無かった」と話す。演技を終え、「アーケードで、天井に頭がついてしまった時はさすがに怖かった」と振り返り、「自己満足でしかないかもしれないが、達成感や新しい技を覚えるための向上心が出てくる」と意欲を見せ、今後の新しい乗り手へエールを送る。

 同会の広報担当を務める間中雅巳さんは「自分は20何年前に辞めたが、これから60種類ある技を次の世代に順番に教えていきたい。彼らならできると思っている」と満足した笑顔を浮かべていた。

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