2月8日未明から降りだした雪は、午前中から大雪となり葛飾区内でも影響を及ぼしている。
気象庁は8日、葛飾区を含めた東京都に大雪警報を発令。16時29分発表では大雪の警戒と、凍結や着雪、着氷の注意を呼び掛けている。警戒期間は9日未明までで、24時間最大降雪量は多いところで30センチになるおそれがある。
区内の交通は雪のため遅延され、一部バスでは20分以上遅延する路線も出てきた。亀有駅北口にある「両津勘吉像」は、風雪のため口の中を雪で真っ白にしながらも笑顔で亀有に来た乗降客に笑顔を振りまいていた。銅像の向かいにある駅購買のパート従業員は「朝から駅へ来る人によって何度も雪を振り落とされているが、すぐ真っ白になる。しかし続けて雪を払ってくれる人が現れるなど、両さんに対する愛情が伺える」と話す。
駅から少し離れた住宅街では雪だるまを作る姿が見受けられた。鈴木健吾さんと佐藤慶人さんの2人が作る雪だるまは、地元では巨大なことで有名。今年の雪で最大3メートル程度の制作を目指している。「ここ5年ほど続けているが、大雪が降ると地元の友人たちが集まって協力し、大きさを狙う。昨年は2メートルほどのものができた。今回で大きさへの挑戦を最後にして、次回からはクオリティに注力する」と話し、明日の完成を目指す。
亀有駅周辺の商店は大雪を見て臨時休業とする個人商店が多く目立った。つけ麺店として常に行列が後を絶えない「つけ麺道」(葛飾区亀有5)も降雪のため臨時休業。店主の長浜洸也さんは「仕込みに関わる食材の配達が遅れてしまうのと、雪の中長い時間来店客を待たせたくないという判断で休業した。週末は多くの人が足を運んでくれるので残念だ」と話す。
また、明日投開票が行われる東京都知事選挙の影響について葛飾区選挙委員会の種井事務局長は「55ヶ所ある投票所の準備は昨日までに完了していて、明日も職員が近隣で寝泊まりするなどして万全に備えている。当日投票所付近では雪かきなどを行うが、足元が悪いので気をつけて投票に向かってほしい」と話し、予定通り選挙が行わるピーアールが行われた。
気象庁の予報によると雪の注意期間は9日未明まで。