金町駅前団地広場で9月28日、「第3回花・楽・Cafe」が開催された。主催は金町駅北口周辺まちづくり協議会。
同イベントは2013年、東京理科大学葛飾キャンパス開学時に初開催。今回で3回目。金町を「活気のある住みやすい街」にする目的で、同大開学に伴う「ドリームプラン」として、主に金町駅北口から同大までのエリアを整備し、活気あるまちづくりを目指す同協議会。同イベントはその一環。名称の「花・楽(かがく)」は、同大の「科学」にかけたもの。その名の通り、「花」「音楽」がテーマで、昨年は3000人が来場。今年は天候にも恵まれ、それも上回る集客があった。
内容は、音楽ステージと地元飲食店の屋台出店、復興支援アンテナショップの物販、花などのワークショップなど。屋台には、「菓匠岩月」(東金町6)、「協実食鳥」(金町4)、「brave」(東金町2)などが出店。中には同大生による「実験くん」というブースもあった。ワークショップは、「ハンギングプランツ」「多肉植物の寄せ植え」など。アンテナショップでは、南三陸の仮設住宅で作られた手づくり小物を販売。ステージショーを見に来たという吉澤有紀さんは「みんな地元の店だが、知らない店もあり発見が楽しい」と話す。
中央ステージは、末広小学校の和太鼓クラブからスタート。ヒーローショーやカルチャー教室の生徒による発表などが続いた。戦隊ヒーロー番組の主題歌を歌う、歌手で俳優の松原剛志さんのミニライブでは、「烈車戦隊トッキュージャー」「ウルトラマンメビウス」「海賊戦隊ゴーカイジャー」などの主題歌が披露され、子どもたちを中心に会場は盛り上がった。午後には、葛飾総合高校軽音楽部、吹奏楽部がステージに上がり、92人の吹奏楽部の演奏では、ステージの下まで演奏者がぎっしり埋め尽くす場面も。東京都マーチングコンテストで銀賞をとった楽曲「カルメン」など全5曲を披露した。途中、チューバパートの生徒のナレーションとボーカルで「男はつらいよ」も演奏され、満員の客席からは拍手が湧いた。夜に差しかかるにつれ、同大の和太鼓、ジャズ、混声合唱団と続き、最後はプロのジャズミュージシャンの演奏で終了。
同協議会の古山巧副会長は「子ども向けのステージから、地元の人の発表の場、大人向けの音楽まで、幅広いジャンルをそろえた。いろいろな方が訪れるきっかけになるようにしていきたい」と抱負を述べる。