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葛飾区役所の消防演習に「野良スコ」が登場、一日消防署長が放水指揮

放水の指揮を執る一日消防署長の「野良スコ」のコタロー

放水の指揮を執る一日消防署長の「野良スコ」のコタロー

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 葛飾区役所総合庁舎で10月4日、「秋の火災予防運動」の一環となる消防演習が行われ、ショートアニメ「野良スコ」の主人公・コタローが一日消防署長として登場した。主催は葛飾区、本田消防署。

放水演習

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 「予防週間」と位置付けて毎年取り組む同運動は、全国で防火・防災の啓発を促すもので、今年は11月9日~15日まで実施。区では今年、開催まで1カ月を切った「かつしかフードフェスタ2014」のピーアール大使・「野良スコ」のコタローが一日消防署長として任命された。コタローは、区内在住のスコティッシュフィールドという設定。「紙兎(かみうさぎ)ロペ」で知られる映像クリエーター・内山勇士さんの作品で、街の住人との日常をユーモラスに描いたもの。

 10時、同庁舎議会棟の3階テラスからバスロータリーを望む形で任命式が行われた。コタローが青木克徳葛飾区長と、中原光敏本田消防署長から一日消防署長を任命されると、バスロータリー前でコタローを待ちわびていた梅田保育園の80人の園児から歓声が上がった。

 引き続き、消防演習を開始。消防署員30人、地域の消防団10人が参加し、議会棟1階から火の手が上がったという想定で、区役所職員による自衛消防隊が消火栓で消火活動を行った。しかし、同体だけでは鎮火に至らず、火の手が増し、消防に連絡。議会棟屋上には助けを求める要救助者の姿も。消防車両5台がバスロータリーに滑り込み、ハシゴ車のハシゴが伸びて要救助者を救出。赤い車体に稲妻模様の救助車両も到着し、自力で動けない要救助者を担架に乗せて、ロープで伝い降ろすという演習も行われた。救助者が救出された後、一日消防署長のコタローが指揮を執り、議会棟に向かい一斉に放水。無事鎮火が報告された。

 中原さんは「これから寒くなり火の取り扱いが増える。区民の意識を高めることが目的。週末など町会での防災訓練はあるが、高齢者の参加が多い。もっと働き盛りの3,40代である一家の大黒柱に参加してもらいたい」と話し、「要請があれば1軒、2軒でも演習は行うので、もっと個人で防災への意識を高めてほしい」とも。

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