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亀有のトルコ料理店「エーゲ海」が閉店-ケバブがつないだ下町の友情

「エーゲ海」オヌルさんと「下町ケバブ」の植垣さん

「エーゲ海」オヌルさんと「下町ケバブ」の植垣さん

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 亀有駅近くの商業施設「リリオ弐番館」地下にある「トルコ料理 エーゲ海」(葛飾区亀有3)が1月31日、閉店する。

オヌル氏お疲れ様会に駆け付けた仲間たち

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 同店は2011年3月にオープンした区内唯一のトルコ料理店。名物の「ケバブ」や週末の「ベリーダンスショー」などが人気を集めてきた。同施設地下1階は現在約20店舗の飲食店が営業するが、数年前から客足は減少傾向。その余波もあり、閉店を決めた。

 同店が閉店を決めるまで、SNSを使った集客や業態変更などの相談に乗ったのは、同じ亀有の南口にある「ゆうロード商店街」に昨年8月から店を構える「下町ケバブ」(亀有3)店主の植垣新一さん。2人の出会いは、「下町ケバブ」がオープン間もない時期に行われた同商店街の夏祭りだった。「ケバブの切り方がおかしい」とエーゲ海・店主のアイディン・オヌルさんが指摘し、数日後、「エーゲ海」に招かれ数時間レクチャーを受けたという下町らしい人情エピソードも。

 植垣さんを発起人とした「オヌル氏お疲れ様会」が1月17日、同店で開催。SNSを中心に集まったメンバーや関係者が集まった。同会では、立石の「STUDIO GENIE」(立石4)によるダンスパフォーマンスや、オヌルさんがサプライズで招いたダンサー・Saeさんによるベリーダンスショーなども。参加した大竹誠吾さんは「エーゲ海をつぶさないように、メディアで同施設のことを取り上げられないかという相談を植垣さんから受け、それに向け動いていたところ、閉店という決断を知らされて非常に残念」と話し、「このような形で『人を助けたい」という同志が集まり新しい輪ができた。エーゲ海の新しい展開の後押しが皆でできるのでは』と希望をのぞかせる。同会は3本締めで閉会し、参加者全員がオヌルさんと激励の握手を交わした。

 オヌルさんの今後については未定。祭りなどで出店していた移動販売なども視野に入れながら、 日本での新たな活動を現在模索中という。

 「エーゲ海」の営業時間は11時~翌2時(今月28日のみ休み)。

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