亀有北口中通り商店街の主催で4月23日、「まちの教室『美容師が教える前髪カットと、コテ巻きのコツ』」が開かれた。
同イベントは、店主のプロの技を近隣住民に還元することで商店街の魅力を再発見してもらおうという試み。「まちゼミ」の名で、江東区をはじめ、いくつかの地域で行われている。教室を担当した美容室「comodo」(葛飾区亀有5)のオーナー、美崎哲さんは「オープンして1年。そろそろ町に根付いていきたいと思っ参加した。すぐに生かしたくなるテクニックとして、前髪カットとコテ巻きを選んだ」と話す。
当日は、受講生1人がモデルとなり、「まずは、どこからどこまでを前髪にするか」と、前髪の取り方から教えた。「前髪の横幅は、目尻から目尻までが一つの目安。縦は、つむじと生え際のちょうど2/3くらい。自然な髪の流れを生かしつつ、流したい方向と反対側にコームですいて切る」「ここの位置だけ動かさないように」など、ポイントを伝授。少し切るだけで雰囲気がガラリと変わり、モデルの表情もにこやかになっていった。「前髪一つでこんなに変わるなんて」「子どもの前髪をしょっちゅう切るので、これは使える」という声も。
続いて、スタイリストの前田雄也さんからコテの巻き方が伝授された。スタッフのゆずかさんの髪を巻きながら、「ブロック分けして、3センチくらいのイメージで巻いていく」「あまりきっちりやらず、ランダムの髪を取る」「最後にドライヤーの冷風でほぐすと自然な仕上がりに」など、コツが伝えられた。また「ぬれた髪を巻くと、髪が傷むので要注意」「ねじった髪を巻いて散らすと動きが出る」などと小技も披露。
受講した長谷川佳那さんは「まさか前髪をカットしてもらえると思わなかったので、ラッキーだった。前髪の取り方は、素人では分からない。ちゃんと教えてもらってよかった」と目を輝かせた。「コテを使ってみようと思った。スタイリング後の印象が全然違うし、意外と簡単そう」とも。近藤彩さんは、「自分でやって困ったら店においでと言ってくれたので、うれしい」と話した。
銀座の美容室に10年間勤めていた美崎さんは、生まれ育った葛飾で独立して自分の店を持った。店名の「comodo」は、「のんびり、ゆったり、くつろぐ」という意味。「日常とは少し離れた、もう一つの心地よい場所」を目指していると美崎さん。「母親と一緒の子どもは、年齢×100円でカットする。気軽に来てほしい」と呼び掛ける。
同店の営業時間は10時~19時。火曜定休。