葛飾のエイトホール(葛飾区高砂1)で4月25日、「第30回交通遺児チャリティーダンスパーティー」が開催された。主催は亀有交通安全婦人友の会。
同会は、春と秋の全国交通安全運動のほか亀有警察署と連携し地域の交通安全を推進する活動をしており、同イベントもその一環として毎年開催し、今年で30回を数える。
かつて同イベントのルンバ大会で審査員を務めたこともある青木克徳葛飾区長は「区内では、皆さまの努力により交通事故が減ってきているものの、自転車事故や高齢者の事故が目立つ。日頃から交通安全に注意を払って、いつまでも健康でダンスを続けてほしい」とあいさつ。
結成15年の「アーバンナイトジャズオーケストラ」による生演奏の中、100人を超える参加者が軽快なリズムに合わせ優雅なダンスを楽しんだ。同楽団は、リーダーの堀昭実さんが以前亀有警察署に在籍していたころの縁で、結成当初から長年ボランティアで同会の演奏を担当しているという。
アマチュアのころから同イベントに出場しプロ7年目となる、JCFスタンダードA級、JCFラテンA級の安部邦臣さん・安部弥美さん組がデモンストレーションを披露。さらに、全日本ジュニアファイナリストの成績を持つ邦斗さん、美咲さんも加わり、家族4人のフォーメーションによる華やかなタンゴで会場を盛り上げた。
今回3回目の参加となる野村正江さん(60代)は「ダンス人口が少なくなってきている中、このパーティーは踊り慣れている人やずっとダンスが好きで続けている人がほとんど。知り合いが居ると一緒に踊れるので楽しい」と話す。ダンス歴6年の女性(55)は「ベテランさんが多い場で、楽しく踊ってさわやかな汗をかいた」と笑顔で振り返った。
収益金は葛飾区交通遺児育英資金への寄付に充てられる。同会の宇田川幸野会長は「こうした行事は今後も続けていきたい」と語り協力を呼び掛けた。