「テクノプラザかつしか」(葛飾区青戸7)で10月16日~18日、「第31回葛飾区産業フェア」工業・商業・観光展が行われた。
葛飾区内の有名企業や伝統工芸の職人、人気の飲食店などが多数参加し、同区内最大級の開催規模を誇る同イベントは今年で31回目。「食」「職」、人と触れあい絆を深める「触」をコンセプトに開く。
会期中、区内のほか区外からも出展があり、 「オーストリア通商」(世田谷区)ギーブ・ヘルムート社長は、同区がオーストリアのウィーン市フロリズドルフ区と姉妹提携を結んでいるという縁から通算25回目となる出展。クリスタル製ペンダントや民芸品など直輸入品を販売している。「葛飾区は東京の真ん中と違って温かみがあるし、親しみやすい。昔の日本の良さが息づいている」と話す。
会場内ではこのほか、神奈川を中心に全国で活動する猿芸集団「戦豆(せんず)」に所属し、今年「猿回し師」としてデビューを果たしたというめぐみさんが、1歳の雌ザル「みるく」と息の合ったパフォーマンスを展開。来場者から喝さいを浴びていた。
一般社団法人葛飾青色申告会女性部は、ビーズで作るハワイアン風カクテルアクセサリーの手作り体験を行った。女性来場客は、ハイビスカスを添えたトロピカルフルーツのアクセサリー作品を、部員の指導の下、熱心に作っていた。
手作りLEDライト教室は、子どもや大人の男性が夢中になっていた。講師は、都立本所工業高等学校の生徒たち。後ろで見ていた責任者の土田寿行教諭は「自分で作れても、人に説明するのはふだんの授業では行っていないため、彼らにとって勉強になるはず」と目を細めていた。
学生がイベントに一役買う光景は多く見られた。入り口前でパンフレットを配布していた都立葛飾総合高等学校2年の女子生徒たちは、産業フェアにスタッフとして参加するのが同校の伝統という。参加したのは今回が初めてという女子生徒の一人は「来場者は親切な方が多くて、あいさつすると『頑張ってね』と声をかけてくださったり、人と触れ合えたりするので楽しい」と笑顔を見せていた。
10月23日~25日は、農業・伝統産業展を開催する。開催時間は10時~17時(25日は16時まで)。入場無料。