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タカラトミー「青少年の体験活動推進企業表彰」で激励賞 100年後も子どもに笑顔を

受賞の様子

受賞の様子

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 葛飾の玩具メーカー、タカラトミー(葛飾区立石7)が3月9日、文部科学省が主催する「平成27年度 青少年の体験活動推進企業表彰」において、審査委員会奨励賞を受賞した。

授業の様子

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 同賞は、企業がCSR(企業の社会的責任)や社会貢献活動の一環として、国内で実施した青少年の体験活動の中から優れた事例を表彰するもの同社が小学校などでエコをテーマに行っている主張授業「100年あそぼ。~未来のために私たちができること~」の取り組みが、専門性を生かし積極的にCSR活動に参画していると評価されたもの。

 同授業は葛飾区清和小学校(葛飾区立石6)からスタート。小学校4~6年生を対象に「体験」を交えたプログラムで、理科、社会、総合学習の時間などで実施。鉄道玩具「プラレール」を題材に、レールの材料となるプラスチックや、エコマーク認定商品「エコ直線レール」などに使われている再生材料、安全品質規定など、「本物」を教材として、子どもたちが遊びで触れる部分から玩具の見方を変えた内容で、現在までに約470人の児童を対象に授業を行った。

 終業後のアンケートには「タカラトミーの会社の人たちは、ぼくたちが楽しめるように工夫して、全力でおもちゃづくりに取り組んでいてくれていることと、エコの大切さに気付かせてくれた」(原文ママ)という児童のコメントも。「子どもたちにとって、身近なおもちゃをプログラムに取り組むことで『強み』を生かしており、子どもたちは積極的に参加していたように思う。会社全体の仕事も紹介するプログラムの内容は、キャリア教育にもつながる点が大変参考になった」という教育関係者の声も。

 受賞に際し、同社会長・富山幹太郎さんは「『僕の母校(清和小学校)で何かできないかな』という一言で小学校へ出張授業が始まった。葛飾発の小さな一つの取り組みが徐々に広がりを見せ始め、まだまだだが『これからも頑張れ』という意味での奨励賞受賞だとうれしく思っている。今回の受賞を励みに、これからも本業である『おもちゃ』を通じて、私たちにできることに引き続き取り組んでいきたいと思う」と話す。

 同社広報課の村山麻衣子さんは「タカラトミーの使命は、おもちゃを通じて世界中の人々に夢を提供し、子どもたちの健やかな成長に寄与していくこと。100年後の未来も、私たちのおもちゃで子どもたちを笑顔にできるよう、優良な商品を世界中に送り出すとともに、環境問題などの社会的課題にも誠実に取り組んで行きたい」と話す。

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