買う 暮らす・働く

葛飾・亀有の和菓子店「葛飾伊勢屋」が60周年 亀有の地域活性にも尽力

店主の佐藤尚吾さん

店主の佐藤尚吾さん

  • 1

  •  

 亀有に本店を構える和菓子店「葛飾伊勢屋」(葛飾区亀有3)が2月1日で60周年を迎えた。

1965年創業当時の「葛飾伊勢屋」

[広告]

 同店は1965(昭和40)年、「深川伊勢屋」(江東区)で修業を積んだ初代の佐藤運助さんが開店。その1週間後に生まれた2代目の佐藤尚吾さんは、「葛飾伊勢屋」の変遷とともに人生を歩んできた。尚吾さんは「最初に迎えたピンチは人手不足。私が継いだ後、職人が次々と辞めてしまい、職人1人と私だけになってしまった。その時に人を雇い続ける難しさに直面した」と当時を振り返る。

 その後、新商品を作っても売れず、不況の波に飲まれるなど苦しい時期が続き、たどり着いたのが、亀有を舞台にした漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(以下、こち亀)の主人公「両津勘吉」をモチーフにした「両さんどらやき」だった。「出版社に商品アイデアを持ちかけたところ断られた。ところが、それを後から知った『こち亀』原作者の秋本治さんが許可を出して商品化に至った」と話す。

 それ以来、尚吾さんは「こち亀」を活用したプロモーションを行政に提案し、亀有への観光客の誘致にも力を入れてきた。現在は、今年3月にオープン予定の「こち亀記念館」の土産となる新商品を開発中だという。「今年は3代目の修平が事業を継承する予定。今後もおいしい和菓子を作り続けるので、ご愛顧いただければ」と呼びかける。

 営業時間は8時30分~19時40分。月1回火曜定休。

葛経ラジオ
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース