葛飾・亀有在住の江戸太神楽（だいかぐら）曲芸師、仙庭（せんてい）さん、水仙（すいせん）さん夫婦が2月23日、亀有銀座商店街「ゆうろーど」で練り歩きを行い、商店街を活気付けた。

ゆうろーど商店街で傘回しを披露する仙庭さん

　当日は、兄弟子の仙若（せんわか）さん、仙星（せんせい）さんが加わり、商店街の商売繁盛、無病息災を願って活気付けのため、商店街を練り歩きながら12店舗を訪問。店先や店内で獅子舞や傘回しを披露した。傘回しでは鞠（まり）、升、金輪（こんりん）などの縁起物を回し、子どもから年配の人まで居合わせた客を楽しませた。

　獅子舞や傘回し、笛、太鼓などの鳴り物を中心とした曲芸を行う太神楽は、江戸時代から続く伝統芸能。2人は 1998（平成10）年、江戸太神楽十三代家元・鏡味小仙（現、丸一仙翁）に師事し、葛飾区を活動拠点に、都内各地で流しの傘回し、練り歩き、イベントなどを行っている。

　仙庭さんと水仙さんは2022年から同商店街を練り歩き、今年で4回目。仙庭さんは「昨年は雨のため、店に伺い獅子舞であいさつするのみだった。今年は天気にもお客さまにも恵まれ、よい練り歩きができて良かった。皆さんが楽しみにしてくれているのを感じたので、来年も行いたい」と意気込む。

　訪問を受けた自転車店「サイクルショップモリタ」（葛飾区亀有3）店主の森田滋彦さんは「これまでは仙庭さん、水仙さんの2人だけだったが、今年は参加する曲芸師が増え、例年以上に商店街がにぎやかな雰囲気に包まれ、活気を感じた」と笑顔を見せる。