パン店「KAO PAN(カオパン)」(葛飾区亀有5)が葛飾・亀有にオープンして、3月7日で2カ月がたった。
店主の粕谷祐彰さんは料理が好きだったことから、夜間の調理師専門学校へ進学。学費を稼ぐために始めたパン店でのアルバイトをきっかけに、パン業界に身を置き、今年で33年になる。同店の開業前にはパン店のプロデュース業などに携わり、「全国を回って開業を支援していた」と話す。
同店は、祐彰さんにとって自身初となる出店。同じくパン職人である妻の沙季さんの夢をかなえるために開業したという。亀有を選んだ理由は、「妻の出身地の沿線にあり、なじみのある土地で、下町の空気感が(自身の)出身地である仙台に近かったから」と振り返る。店名は「家族みんなで一つのことに取り組みたい」という思いから、娘の名前を取り入れた。経営に当たっては環境に配慮して「捨てないパン屋」を掲げ、長年の経験から仕入れる材料を調節し、余ったバゲットはラスクにするなどの工夫を凝らしている。
店内には常時50種類以上のパンを並べ、発酵には小麦から起こしたものを中心に、レーズンや季節の果物を用いた自家製酵母を使う。一番人気は「とことわ食パン」(一斤370円)。国産小麦の「キタノカオリ」をベースに使い、「モチモチとした食感と歯切れの良さ」が特徴で、午前中に売り切れることもあるという。
祐彰さんは「『日常のちょっとしたぜいたく』がコンセプト。食べたらちょっと幸せになれるパンを提供する店を目指している。『黄色いドアの店』として、まちのアイコンのような場所になれれば」と意気込む。
営業時間は8時~18時。火曜定休。