居酒屋「東邦酒場」(葛飾区立石1)が4月1日で70周年を迎えた。
1956(昭和31)年に初代・遠藤信一さんが墨田区業平でもつ焼き店として開業した同店。その後、間もなく葛飾区お花茶屋へと移転し、60年以上営業を続けてきたが、設備の老朽化などに伴い、2019年に現在の場所へと移転した。
3代目として店を切り盛りするのは、信一さんの孫に当たる遠藤誉之さん。中学生の頃から「いずれ後を継ごうと決めていた」という誉之さんは、他の飲食店で料理長を務めた経験を生かし、「家族連れでも楽しめる店にしたい」という思いから、フードメニューの充実に取り組んできた。
店の「名物」として多くの常連客から愛される「ゴニラ」(500円)は、誉之さんの父である2代目・泰典さんが30年以上前に考案した韓国風のニラのおひたし。「当初は、もっと辛めの味付けだった」が、それを初めて食べた女性客が「辛さに驚いて、まるでゴジラのように顔をしかめた」ことから、泰典さんが思いついたネーミングだという。
創業当初から取引のある卸業者から仕入れた、新鮮な豚レバーを使った「レバコロステーキ」(700円)も人気メニューの一つ。ドリンクは、焼酎のソーダ割りに梅シロップ「天羽の梅」で風味付けをした「元祖酎ハイ」(350円)をはじめ、ハイボールや焼酎、ビールなどを取りそろえる。
「先代の頃から30年以上通い続けてきてくれる常連もいる」という一方、「最近は家族連れや女性のお客さまも増えている」と誉之さん。「味を受け継ぎ、あと30年、この店を続けていくことが目標。創業100周年を、常連の皆さんと祝えたら」と意気込む。今後は70周年を記念したサービスメニューの展開も予定しているという。
営業時間は17時~22時30分(土曜・日曜は14時~)。月曜・第1第3火曜定休。