亀有のスペインバルでパラグアイ出身画家が個展-自然と人間テーマに

バーナーアートの作品とヴィセンテさん。作品は自然と人間の融和で、人間を再構築したものという。

バーナーアートの作品とヴィセンテさん。作品は自然と人間の融和で、人間を再構築したものという。

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 亀有のスペインバル「ボカピンチョス」(葛飾区亀有5、TEL 03-5697-4424)で12月28日、ウルグアイ出身の画家ヴィセンテ=ロハス=ガウトさんの個展が始まった。

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 ヴィセンテさんは1962年パラグアイ生まれの47歳。30年程度前にパラグアイからブラジルに移り住んで、主に絵画を中心に活動を行っている画家。13年前にブラジルで結婚した日本人の妻と一緒に来日し、現在は画家の活動を行いながら、今回の個展の会場である同店でスタッフとしても活躍している。同店では「ムーチョさん」の愛称で地元客に慕われている。

 今回の個展のテーマは「自然と人間」。展示している作品はどれも、木版にガスバーナーで模様をつけた独自の作品。ヴィセンテさんは「山梨の山奥にアトリエを持って創作活動をしていたときに思いついたもの。人間は自然の一部でありながら、社会性をもって活動をする。作品には本来素直である人間の姿を分解・再構築し、自然の中に一体化させた」と話す。

 今回の個展の場所を提供したオーナー佐々木さんの妻・玲子さんは「当店が開店する前の店では、個人作品の作品を展示しており、兼ねてよりギャラリー使用の用途も考えていた」と話す。スタッフのヴィセンテさんについては、「以前より店舗用に作品を展示してもらい、とても興味があり、いつか作品を展示した会を開きたいと思っていた。今回は年末営業の終わった3日間だが、今後は営業中や、別途時間を設けて、彼の才能を多くの人に知ってもらいたい」と話す。

 会場ではハガキサイズの木版を使ってバーナーアートの体験講座も実費(1000円程度)で行う。今後について、ヴィセンテさんは「今度はカラフルなカラーを使った作品を並べて見てもらいたい。さまざまなアートと人との交流が図れれば」と話す。

 開場時間は15時~20時ごろまで。今月30日まで。

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