葛飾の痛キャラ「歩きメン」、今年も広報紙に登場-生みの親が秘話披露

歩きメンが掲載されている広報紙を持つ尾形さん。他のキャラクターの作成も尾形さんが携わっている。

歩きメンが掲載されている広報紙を持つ尾形さん。他のキャラクターの作成も尾形さんが携わっている。

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 葛飾区が発行する「広報かつしか」新年号(1月5日発行)に、区のオリジナルキャラクター「歩きメン」が登場している。

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 クイズに答えながら金町~柴又間のウオーキングを提案する最終面の「かつしか新春ウォーキング」は、「歩きメン」というキャラクターがナビゲート。アメコミ風の8等身の同キャラは、黄色の上着に「歩く」の文字。口には枝をくわえ、腰にペットボトルを携行しているのがポイント。すべてのせりふの語尾に「メン」をつけ、紙面をにぎわせている。

 同キャラの「生みの親」で、当時同区広報課だった尾形保男さん(現在は生涯スポーツ課課長)は「キャラクターは今年の新年号だけでなく2006年から使用しており、今年で4回目の登場。ただ、1年を通しても新年号のみの登場で、今はまだ認知度がない」と笑う。

 同キャラの原型は、区の区民センター・地区センターなどで上映していた広報番組「テレワイドかつしか」に登場した「テレワイダー」。テレワイダーについて、「ウルトラマンや仮面ライダーのような、自分たちの世代のヒーローものが原型」(尾形さん)で、実際の番組には葛飾区の職員も登場していた。

 2006年、ウオーキング促進を目的に同キャラ作成に際して、「テレワイダーをモデルにアメコミ風に原色のカラーを使い、ウオーキングらしくペットボトルを携帯させたほか、口には自然をイメージさせるように枝をくわえさせた」と、それぞれの意味を明かす。

 すべての語尾に「メン」がつくせりふについては、「ウルトラマンや戦隊ものの『マン』をつけようと思ったが、男らしさを引き出すために『メン』を強調したかった」と、細部へのこだわりを持たせているという。

 また、自ら「痛いキャラに設定したかった」と話す尾形さん。「自治体や祭りのキャラは『ゆるキャラ』が多く、世間では『萌えキャラ』がブームになっていた時期。少ない登場回数でもインパクトのあるキャラクターにし、ウオーキングの手軽で健康な活動に注目してもらいたかった」と振り返る。

 同区では現在、「かつしか新春ウォーキング」のクイズ当選者の中から抽選で5人に記念品を進呈するキャンペーンも行っている。応募締め切りは1月25日(消印有効)。

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