タカラトミー(葛飾区立石7)は4月15日、同社主力ブランド「トミカ」40周年を記念して製作した「漆(うるし)塗り トミカ」を発表した。
今年で40周年を迎えるトミカは、現在記念事業としてさまざまな業態とのコラボレーションを行っている。最近ではGINZA TANAKA(中央区)とコラボレーションした、箱まですべてプラチナを使っている「プラチナトミカ」(参考価格700万円)などを発表している。
同商品も40周年の記念事業の一環として昨年暮れから企画がスタート。トミカシリーズは国産自動車初のミニカーという点から「MADE IN JAPAN」をテーマにし、日本の伝統工芸である輪島塗とのコラボを提案。漆器づくりに携わる各工房が集まった交流施設「輪島工房長屋」の協力を得て製作。製作期間は3カ月を要した。
今回、同シリーズと同じく今年で40周年を迎え、トミカ初の商品となった日産フェアレディZの2車種(初代Z432・現行Z34)のボディー塗装に漆塗りを採用した。本来、漆を金属に塗るのは非常に難しく、今回は漆を定着させるための下地を作り、その上から上質の天然漆を塗るなどの工夫も凝らしたという。製作はすべて漆塗り職人の手によるハンドメード。タイプは各車2カラーで、参考価格は8万円。現在、販売の予定はない。
同商品は、漆塗りだけでなくボンネットやドア部分などには薄い金の板や貝をあしらって華やかさを増すなど、日本の文化を色濃く反映されたものに仕上げた。同社広報の前田さんは「従来のトミカと異なり重厚感と高級感があり、日本の文化を感じさせる」と初めて見た感想を話す。「今後もさまざまな業態とコラボレーションさせてもらい、よりトミカの新しい魅力を引き出していきたい」とも。
同商品は、4月23日から大阪で開催される「トミカ博」でお披露目される。