傾いた亀有駅前の「麗子」像、何者かが直す-事件で観光客増える

曲げられた麗子像(20日撮影)とまっすぐになった麗子像(22日)

曲げられた麗子像(20日撮影)とまっすぐになった麗子像(22日)

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 5月19日未明に傾いたとみられる「こちら葛飾区亀有公園前派出所」に登場する人気キャラクター秋本カトリーヌ麗子の銅像が5月22日、何者かによって傾きが修復されていることが分かった。

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 同像は今年3月14日に新しく建立された銅像のひとつ。先月には同じく建立された「サンバ両さん像」が破壊され、今回で2例目。地元商店街の有志たちの夜間警備を行っていたが、19日未明に何者かによって曲げられ、全国的にニュースとなった。

 麗子像の傾きが修復されたのは22日未明と見られ、30度ほど傾いたとされる銅像は、ほとんど傾きを感じさせないほどに戻されていた。発見されたのは22日の昼ごろで、銅像の修復を確認した葛飾伊勢屋(亀有3)の佐藤省吾さんは「何者かによって手直しが行われた模様。数日前は残念な姿だったが、現在は元の姿に戻った。もしかして自分で立ち上がったのでは」と話す。

 事件を知った観光客らが麗子像を一目見ようと、亀有駅周辺には多くの人が訪れている。見物に訪れた男性は「ニュースを知って見にきたが、元に戻っていてびっくりした。こち亀のファンなので安心した」と胸をなでおろした。

 現在地元商店街と区は専門の業者を呼び、点検と修復案を検討している。銅像は再犯防止のためブルーシートで保護されており、現在は見ることができない。亀有北口一番街商店会の平岩敏夫会長は「サンバ両さん像はマラカス部分の補強を行ったが、麗子はきゃしゃなボディーが特徴。補強などで大根足の麗子にはしたくない」と話す。

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