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両陛下、綾瀬・東京武道館の避難者をお見舞いに-地元民にも元気与える

両陛下の帰路に並び手を振る地元住民たち

両陛下の帰路に並び手を振る地元住民たち

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 天皇皇后両陛下は3月30日、東京武道館(足立区綾瀬5)で避難生活を送っている東日本大震災の被災者を見舞われた。

沿道に並ぶ地元住民たちに手を振る両陛下(関連画像)

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 両陛下は15時30分ごろ到着。ジャンパー姿の陛下は、避難者が生活している大武道場を訪れ、座って被災者を見舞われ、多くの被災者に手をとって「食事はできますか」「眠れますか」などと声を掛けた。

 両陛下の滞在時間は1時間程度で、武道館の沿道には300人を超える見物客が集った。同館を後に出発した車に避難者や近隣住民らは大きく手を振り、両陛下はそれに応えた。近くに住む女性(65)は「一度陛下にお目に掛かりたいと思っていた。初めて陛下を拝見して、余震や放射能など暗い話題で沈み込んでいたが元気を頂いた」と話す。

 避難所で陛下と会話を交わしたという、いわき市から避難してきた岡崎三男(80)さんは「陛下に『眠れていますか?』とお声を掛けていただき、皇后陛下には握手していただいた。とても優しい手で元気が伝わってきた」と振り返る。

 避難して2週目を迎える岡崎さんは、今後いわき市に戻る予定だ。「戦争や高潮なども経験したが、一番大きな災害だった。放射能や余震など不安な要素はまだ残る。だが息子をはじめ家族は、現地にいる人たちと一緒に支えて復興していきたい」と希望を胸に抱く。

 武道館に避難所ができてから現地リポートを続けているフリーライターの平戸京子さんは「避難所ができた時は宿泊するだけの場所だったが、地域の方々の支援を受け、都も避難者への支援の枠を広げ、現在は衣食住の支援を行っている。全国の避難所が東京武道館のように手厚い支援ができるようになれば」と話す。

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