かつしかシンフォニーヒルズ(葛飾区立石6)で11月15日、岩崎恭子さんを招き「スポーツ健康講座」が開かれた。
講座は葛飾区などが主催するもので、スポーツの楽しさを知ってもらうために開催されたもの。当日、会場には170人が詰めかけ、金メダリストのアドバイスに耳を傾けた。
岩崎さんはバルセロナとアトランタの2大会でオリンピック出場を果たし、バルセロナでは200メートル平泳ぎで金メダルを獲得。14歳の金メダル獲得は当時の競泳史上最年少。98年に現役を退いた後は、水泳の楽しさを伝える活動や指導を中心に、スポーツコメンテーターや日本オリンピック委員会の事業広報委員も務めている。
講座は元ニッポン放送アナウンサー、深山計さんとのトークショー形式で行われた。岩崎さんは体のために現役時代から気をつけていることや、スポーツを長く続けるコツなどを話した。ウオーキングやジョギングなどを、バランスを意識しながら現在も続けている岩崎さんは、長続きの秘訣(ひけつ)について、「まずは形から入るのも大事。お気に入りのシューズやウエアをそろえると楽しくスポーツができる」と話した。
トークショーの最後には参加者からの質問コーナーも用意された。参加者からの「スランプから抜け出すためには」という質問に岩崎さんは、バルセロナで金メダルに輝いた後の2年間のエピソードを交えながら、「良いことを考え、目線を上に上げること。落ち込んだときこそ前を向く必要がある」とスランプ脱出のコツを披露した。