柴又の丸枡染色(葛飾区柴又4、TEL 03-5694-2341)が展開するブランド「monomatopee(モノマトペ)」の新作シリーズが5月、発表された。
同社は創業111年目を迎える老舗の染色会社。戦後の高度経済成長期には染色やプリントの大量生産にも対応したが、2000年入りインクジェットプリントを導入するなど、時代に合わせた生産体制を敷いている。
同ブランドは昨年1月にデビュー。4年の歳月をかけて開発した樹脂を使った特殊加工を施すことで、綿が紙のようなカクカクとした質感を生み出すことに成功。布なのに折り畳むこともできるトートバッグ(1万2,700円)などを展開している。
発案したのは、現代美術アーティストとして活動をしていた同社4代目で企画開発部長の松川和広さん(34)。ブランド名のモノマトペとは「擬音語・擬態語」を意味する「オノマトペ」に「もの」をつけた造語。開発について、「日本の町工場から普段の生活にちょっと驚きを与えるような、かっこいいデザインプロダクトを提案したかった」と松川さん。
新作シリーズ「KAKUKAKU2」でのテーマは「平面が立体的になること」。生地に特殊な加工を施し、形状記憶のファスナーや平面的な幾何学模様の輪郭、蛍光色をアクセントにしている。ブルー、イエロー、ピンクの3色展開で、ブックカバー(1,950円)、コインケース(2,600円)などを展開する。
特にバルーンストール(1万1,550円)は両端に特殊加工が施され袋縫いされているため、風船のように広げて立体的な形がアレンジ可能。松川さんは「ここぞという時のおしゃれのアクセントに最適。特に大人の男性に使ってほしい。父の日のプレゼントとしても盛り上がるのでは」と話す。
営業時間は9時~12時、13時~17時。日曜定休。土曜は不定休のため、事前の連絡が必要。同社のほか、ミュージアムショップなどでも扱う。