葛飾区観光協会(葛飾区柴又6)に4月1日、沖永良部島から二輪咲き「えらぶゆり」160本が無償提供された。
つぼみの状態で届けられた「えらぶゆり」は、4月5日、6日に開催される「第24回柴又さくらまつり」で見頃を迎える。帝釈天前の参道の各店、寅さん記念館、山本亭、観光案内所ほか約50カ所で展示を予定。
同島は鹿児島県奄美大島群島の南端に位置し、映画「男はつらいよ」の48作目のロケ地。テッポウユリの一大産地で、2013年に「えらぶゆり」として同県の地域ブランドに指定され、映画でヒロインの「リリー」が住む島という設定となっていることから、「リリーの島からリリー(ゆり)の花を柴又へ」という企画が生まれた。
届いたばかりの「えらぶゆり」は同協会職員が各店を訪問し手渡した。企画した同協会の阿部さんは「このユリをきっかけに、柴又を訪れた人に沖永良部島のことを知ってもらいたい。今後は沖永良部島と柴又の相互が盛り上がるような関係を作っていければ」と抱負を語る。
「えらぶゆり」を受け取った参道の商店街店主は「普通のユリと違って大きくて立派。パンフレットと共に見やすい場所に飾りたい」と話していた。参道を散策していた60代女性は「面白い企画。咲くのが楽しみ」とほほ笑んだ。
「柴又さくらまつり」の開催は10時から。