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葛飾の三味線職人、「自作キット」を発売-海外を視野に

実際にキットで作られた三味線を演奏

実際にキットで作られた三味線を演奏

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 手作り三味線を製作する「三絃司きくおか」(葛飾区東四つ木1、TEL 03-3696-5501)は6月23日、「Nagauta Shamisen DIY kit!」の販売をインターネットオークションサイト「ebay(イーベイ)」で始めた。

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 葛飾区伝統産業職人会に加盟する同店。店主の河野公昭さんは大学卒業後、浅草の職人に弟子入りし、26歳で独立。1990年に現在地で開業した。2003年に葛飾区伝統工芸士に認定され、河野さんが作る三味線は海外でも高い評価を受けている。

 同キット考案のきっかけは、国内の三味線人口がおよそ70万人と伸び悩んでいることから。河野さんは「日本市場だけでは厳しいので、海外に目を向けた。海外から三味線に火がついてほしい」と話す。内容は三味線の本体を作る竿(さお)、胴、糸巻き、糸のセット。海外での販売を主に視野に入れていることから、胴にはあらかじめ合成皮革が貼られた仕様になっている。10日ほどで完成でき、しっかりとした音色を奏でられる。

 「欧米人は特に、自分で家をリフォームするなど、自分で何かを作ることを好きな人が多い。三味線は平均でも50万円ほどの価格で、稽古仕様のものでも10万円はしてしまう。そういった少し手の出しにくいものだが、日本の伝統文化を自分の手で作って、その楽しさから人気が広がってほしい」と河野さん。「インテリアとしてもステキだと思うし、もちろん日本人にも買ってもらいたい」とも。

 価格は日本円で7万8,000円。バチや銅掛けなど小物がセットになったオプションも用意する。

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