環七沿いにある「小泉建材興業」(葛飾区亀有3)の庭で6月27日、サボテンの花が3分咲きとなった。
同社はコンクリート製のU字溝や縁石などの製造を行い、工場を茨城県に持つ。サボテンは同社ビルの脇に続く幅約3メートルの庭部分に植えられているもの。種類は「ウチワサボテン」と呼ばれるオプンティア属と推測される。元は鉢植えだったものを地面に植え替え、丹精込めて育て40年はたつという。今では一番太い幹周りがおよそ60センチとなっている。
きっかけは社長の小泉寿一さんの妻が花好きなことから。小泉さんは「2階のベランダが良い雨や寒さをよける役目となり、若干、土も乾燥気味となるため、よく育ったのではないか」と推測する。「成長し、枝が大きく伸びたため、倒れたり折れたりしないように添え木を渡している。それでもかつての大雪では枝が折れてしまった」とも。
「毎年楽しみにしている近所の人もいる」と小泉さん。今年の開花は1週間ほど前とのこと。小ぶりで黄色い花がゴツゴツしたサボテンの葉から顔をのぞかせている。花は1輪が1週間ほど咲くという。同社の女性社員は「まだたくさんつぼみがあるので、しばらく楽しめるのでは」と話す。