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葛飾区郷土と天文の博物館で夏休み企画「望遠鏡を作ろう」

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 葛飾区郷土と天文の博物館(葛飾区白鳥3)で 7月26日、「天文ジュニア教室 望遠鏡をつくろう」が開催された。

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 同博物館が主催する夏休みの人気企画で、対象は小・中学生とその保護者。2日間で全4回実施する。抽選で選ばれた各回40組、計160組が参加する。

 プログラムは、最初に望遠鏡を作る工作から始まる。紙筒とレンズを順番に組み立てると、レンズ直径4センチ、長さ42センチ、倍率21倍の望遠鏡が完成。区内で星座観測を行う「かつしか星空散歩」の「天文ボランティア」から10人が参加し、「望遠鏡職人」として児童の質問に答えながらサポートする。

 この日は2時間ほどで全員が完成。小学2年生と6年生の児童の保護者・滝田佳美さんは「夏休みの自由工作にと思い参加させた。子どもだけでは少し難しいけれど、職人が優しく教えてくれたので良かった」と話す。子どもたちからも「出来上がってうれしい」(小6生)、「自分の工作で月や土星が見られるなんてすごい」(小3生)などの声も聞かれた。

 その後、館内や館外で、自分の作った望遠鏡をのぞく「望遠鏡の使い方レッスン」が行われた。スタッフは途中、「動かない大きめのものを狙うのがポイント」「寄り掛かったり、肘を付いたりするといい」などとアドバイスした。

 「使いこなせなければ宝の持ち腐れになる」との考えから、保護者のためのプログラムも実施。カメラやビデオの三脚で望遠鏡を固定する方法や、照準の合わせ方、ピント調節方法などをレクチャーした。「保護者のサポートで、子どもの観測への意欲が生まれる」とスタッフ。保護者の練習中、子どもたちは天文観察室で金星の観測を行った。

 講座の最後には「望遠鏡のお話」として、世界中の望遠鏡やその仕組み、偉大な発見を生み出してきたエピソードが披露された。質問タイムには「星はいくつあるのか」「最近発見された星は」などの質問が上がった。

 教室を終えて、参加児童の保護者の原岡奈津子さんは「望遠鏡が身近になった。自分の手で作ることができるのはすごい」と話し、「工作だけでなく、レンズを観察したり、望遠鏡の背景や使い方を知ることができたり、幅広い視点から学べた」とも。専門調査員の井内麻由美さんは「8月12日には今年最も大きな満月が上る。ここで学んだことを生かして、ぜひ観測してほしい」と呼び掛ける。

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