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立石フェスタにLiLiCoさんがい旋-涙で声を詰まらせる場面も

商店街に設けられたステージに登場したタレントのLiLiCoさん。

商店街に設けられたステージに登場したタレントのLiLiCoさん。

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 立石の駅通り商店街(葛飾区立石1)を中心に9月6日、「立石フェスタ」が行われ、タレントのLiLiCoさんが登場した。

サンバパレードも開催

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 同イベントは「昭和中期の活気を商店街に呼び戻し、立石をさらに盛り上げる」ことを目的として、2003年に開催。今年で12回目を数える。商店街をサンバが練り歩くメーンイベントの他、周辺各所で行われるアーティストのパフォーマンス披露や、大抽選会、商店の売り出しなどがあり、毎年9月第1土曜の恒例イベントとなっている。

 LiLiCoさんが登場したのは、同イベントのコンテンツの一部である「立石ぴいこ音楽祭」。同音楽祭はもともとLiLiCoさんの祖母と叔父が経営していた「ライブ喫茶ぴいこ」がきっかけ。祖母と叔父が亡くなり、同ライブ喫茶に集まっていた有志が2人にささげるために同イベント内で開催することになった。スウェーデン出身のLiLiCoさんが来日時、住んでいたのが同ライブ喫茶併設の祖母の家であり、当時LiLiCoさんもよくステージに上がっていたという。ちなみに、「ぴいこ」とは当時のLiLiCoさんの愛称。

 16時20分過ぎ、ぴいこ音楽祭のトリとして登場したLiLiCoさん。「立石のみんな、ただいま」との呼び掛けると、会場となった駅通り商店街に詰め掛けた観客からは「お帰り」と声が上がった。若干風が強かったことから「今、楽譜を止める洗濯ばさみを買いに行っている」と笑いを誘った後、「ライブ喫茶ぴいこ」の思い出や、故人の遺志を引き継ぎ行われている同音楽祭への感謝、立石への思い入れなどが語られた。

 洗濯ばさみが無事用意できたところで演奏開始。映画コメンテーターとして活躍していることから、映画「CHICAGO」の名曲「All That Jazz」など、洋画のナンバーを中心にラインアップ。ビートルズの「Let it be」は、当時「ライブ喫茶ぴいこ」に集まったメンバーと共に歌っていた思い出の曲として披露した。

 途中のMC時、観客の外国人に「どこからやって来たのか」と問い掛けたところ、スウェーデン出身だったという驚きの一幕もあった。

 「ライブ喫茶ぴいこで歌ってから26年、また立石で歌うことができて本当に感動と感謝をしている。立石は私にとっての日本の故郷」とLiLiCoさん。ラストナンバーには、スウェーデン出身のメジャーバンド「ABBA」の「Thank You for the Music」を選曲。途中、感極まって涙ぐみ、観客が歌をサポートする場面も見られた。

 同音楽祭のプロデューサーで、かつて「ライブ喫茶ぴいこ」で青春を送った野口卓さんは「彼女に歌ってもらいたくて今まで10年この音楽祭を続けてきた。感無量」とライブの最後を締めくくった。

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