堀切の氷川神社(葛飾区堀切5)など区内4カ所で1月5日、「新春梯子(はしご)乗り」が行われた。「鳶(とび)伝統文化保存会」によるもの。
同会は20代~60代のメンバーで結成され、鳶職人だけでなく「はしご乗りが好き」というメンバーが集まり、月3~4回の練習を重ねているという。新年の恒例行事として、最終地点の葛飾区役所まではしご乗りを披露しながら区内を巡っている。
高木神社(西亀有4)では11時から行われ、地域住人や同町内にある砂原保育園の園児などが多くの観客が集まった。同神社での開催は、「前町会長が鳶職だった縁」から。約6メートル半あるはしご上で同会メンバーが大技を決めるたびに、園児から大きな歓声が上がり、同会のメンバーから「ここの観客はノリが良い」と思わず笑みがこぼれる場面も。約20分間の演技終了後、「3本締め」で締めくくり新年を祝った。
乗り子暦20年の永森宜弘さん(40)は、はしご乗りにかけ「これを皮切りに、上り(のぼり)調子の1年にしたい」と笑顔で話した。