テクノプラザかつしか(葛飾区青戸7)で1月18日、「人・まち・ハート音楽祭2015」が行われた。主催は葛飾法人会第四地域事業部。
同イベントは、青少年育成や地域のコミュニケーションを深める目的で企画。吹奏楽を行う区内の中学生が社会で活躍する楽団に触れることで、音楽の楽しさや活動を続けていく希望になればと始められた。
会場では、区内中学校の吹奏楽部、および吹奏楽団「東京ブラスオルケスターに」よる演奏が披露され、模擬店も出店。家族連れなど集まった観客およそ300人が迫力ある生演奏の響きに酔いしれた。
区内中学校・吹奏楽部は「四ツ木」「大道」「青葉」の3校が、各2~5曲を披露。代表的なクラッシック音楽の他、歌謡曲や映画音楽、アニメの主題歌やわらべ歌などバラエティーに富んだ選曲となった。観客は子どもから大人までと幅広く、なじみ深い曲の時には、リズムを取りながら会場が一体となって手拍子をする場面も見られた。
青葉中学吹奏楽部の部長は「自分たちで考えて何度も練習した。振り付けをしながら演奏することができて、とても楽しかった」と振り返る。また、重さ10キログラムの楽器・チューバを担当する副部長は「今日の演奏の自己評価は80点ほど。この後も1月24日の『東京都中学校アンサンブルコンテスト』に向けて頑張りたい」と話す。
青木克徳葛飾区長は「芸術文化活動が盛んな街として、区の発展に力を入れていきたい。子どもたちもますます興味を深めて練習に励んでほしい」とエールを送った。
東京近郊で活躍する「東京ブラスオルケスター」は、学生や社会人を中心に構成された吹奏楽団。定期演奏会や社会福祉施設をはじめとした出張演奏会などで積極的に活動している。さまざまなジャンルの曲を演奏したいというスタンスで「スクーティン・オン・ハードロック」や「映画『アナと雪の女王』主題歌Let it go」、世界一周の旅をイメージした「マゼランの未知なる大陸への挑戦」などを披露した。
運営を行う秋元さんは「地域の学校と一緒にイベントを行うのは初めて。家族や学校関係者、地域の人々など、気軽に音楽を楽しんでもらえる会になれば」と話す。集まった観客からは「こんなに身近でオーケストラの生演奏が聴けて貴重な経験になった。もっと機会を増やしてほしい」と期待の声が上がった。