高砂の「居酒屋うみぼうず」(葛飾区高砂5)は2月8日、金町のイタリア料理店「Osteria Luce(オステリアルーチェ)」(金町5)の馬場澄人シェフを招き、イベント「オステリアうみぼうず」を開催した。「日本酒に合うイタリアン」をコンセプトに一夜限りの特別メニューを提供した。
居酒屋うみぼうずは、元鮮魚店勤務で利き酒師(ききざけし)でもある店主・田中隆二さんが選んだ日本酒60種類以上を常時そろえ、海鮮料理を中心に提供。一方オステリアルーチェは、金町にあるイタリア料理店。田中さんと馬場さんの出会いは2年前、共にブース出展したイベント「亀有楽座」。
同イベントのきっかけは、昨年秋にSNS上で馬場シェフが投稿した「ポルチー二茸(たけ)」入荷の投稿。同投稿に対し、田中さんが「日本酒ひやおろしのポルチーニ」の画像を投稿。その流れで、日本酒とイタリアンのコラボを思い付いたという。
メニューの内容は、「蝦夷鹿(えぞじか)の煮込み 有機栽培のマッシュポテト添え」「自然派ワインの生産者が作ったショートパスタ ブジアーテのプッタネスカ」「総州古白鶏レバーのバルサミコ煮」など計6品。同日開催された第4回「うみぼうずの酒の陣・大吟醸酒を楽しむ会」でも、コース料理の中に同企画の3品が取り入れられた。
同会では、「初亀 大吟醸 游月」「松の司 純米大吟醸」「飛露喜 純米大吟醸」など、幻の酒と呼ばれるものも提供。参加者12人は約4時間、日本酒と料理を楽しんだ。
同会に参加した羽吹茂夫さん(25)は、「イタリアンといっても濃い味付けではなく、日本酒に合ったもので味わい深い」と話した。他の参加者は「チーズと日本酒の食べ合わせはおいしかった。新しい発見」と笑顔を見せた。
田中さんは「次回の予定は未定だが、参加者からの評判も良く今後も継続開催したい」と手応えを感じた様子だった。