葛飾区役所で3月13日、区内の小・中学生を対象とした2014年度「朝食レシピコンテスト」と「親子の手紙コンクール」の合同表彰式が行われた。
両企画は、同区教育委員会が推進する「早寝・早起き・朝ご飯」と「ノーゲーム・ノーテレビデー」事業の一環として実施。「朝食レシピコンテスト」は554点、「親子の手紙コンクール」は1184作品の応募があった。朝食レシピコンテストは「子どもたちにバランスの良い朝食をとることの大切さを自ら考えてもらう」こと、親子の手紙コンクールは「テレビやゲームを休んで、家族一緒にしたいことや楽しかったことを手紙にし、親子の時間をつくり絆を深める」ことを目的としている。
竹高教育委員は講評で「審査は難航し、どれも素晴らしかった」と総括し、両事業が「料理や食べることに興味を持つこと」「人に対して温かい言葉を選び伝えられるようになること」のきっかけになることを期待した。
入賞児童には塩澤教育長から賞状と記念品が授与され、塩澤教育長からは「応募した児童はもちろん、その家族にもお礼が言いたい。応募作品は児童だけではなく、家族が協力しなければ成り立たない。その時間をつくってくれた家庭にも感謝したい」と話し、「この事業を通じて生まれる家族の時間、この輪が区内全体に広がれば」と期待を込めた。
最年少の小学1年生で「朝食レシピコンテスト」最優秀賞を受けた加納栞(かのうしおり)さんは、「(受賞の知らせを聞いて)びっくりした。すごいねって学校でも褒められた」と話した。受賞作「ごはんおいしく!おいなりさん」のメニューについては、「皮のところに具材を入れるのが難しかったので、夏休みに家族でいっぱい練習をした」と笑顔を見せた。母親は「これが自信になり、新たにクッキーづくりも始めるようになった」とわが子の成長を喜んでいた。
朝食レシピコンテストの入賞作品は、来年度の「早寝・早起き・朝ご飯を食べよう」カレンダーに掲載され、区内小学校などで配布される。親子の手紙コンクールの入賞作品は作品集と葛飾区公式ホームページに掲載される。