タカラトミー (葛飾区立石7)が4月23日、「プラレール」シリーズの新商品「ふえではしるぞ! 笛コン」の販売を始めた。
専用の笛の音で鉄道車両型おもちゃをコントロールできる同商品。シリーズ第1弾は、東海旅客鉄道が2027年に運行を予定している中央新幹線超電導リニアL0系をモデルにした「ふえではしるぞ! 笛コン超電導リニアL0系レールセット」。
列車上部のスイッチで発車と停車を切り替える仕組みである従来のプラレールに対し、新シリーズでは特定の周波数を持つ音に反応して動く新ギミックを搭載。笛の音やスマートホンで操作ができる。
同商品は、超電動磁石と地上コイル間に働く磁力によって車体を浮上させ超高速で走行する超電動リニアをイメージし、通常はグレーのタイヤ部分を半透明にすることで、「浮上走行」を表現。車両が止まった状態で笛を短く吹くと車両が走りだし、長く吹くと一定時間加速する。車両走行中に短く吹くことで停車する。
広報課の山下由衣さんによると「小さなお子さまでも吹きやすい笛を開発し、特殊な周波数を拾うマイクとICを従来のプラレールと同じサイズの先頭車両1両に詰め込むことにこだわった」と話す。大きさは従来型と同じサイズのため、規格のシャシーを採用しているプラレールであれば、ボディーを付け替えることもできる。
列車の裏にあるモード切り替えスイッチを「通信モード」に切り替えることで、スマホ専用アプリとも連動できる。スマホ本体を振って画面上の「エネルギーゲージ」をため、列車の近くで「GO」ボタンをタッチすると、ためたエネルギー分だけ列車が走行する。エネルギーゲージをためるほど列車の走行時間が長くなり、振る速さによって列車の走行スピードも変化するという。
画面上のアイコンを押すことで、電車の警笛や、ドアの開閉音、車掌による「駆け込み乗車はおやめください」「1番線の列車が発車します」「ドアが閉まります、ご注意ください」などの車内アナウンスも流れる。プラレールを走らせながら、駅を通過するタイミングに合わせてボタンを押すことで、よりリアルな操作感を楽しむことができるほか、自分の声を録音し走行中の好きなタイミングで再生することもできる。
「子どもが笛で、父親がアプリで遊んで一緒に楽しめる玩具をイメージして企画した」と山下さん。「発売後は、祖父、父、子の3世代で楽しく遊んでいるという声も届いている」とも。今後のシリーズ展開については、「子どもたちに人気の車種を展開していく」という。
価格は5,000円(税別)。タカラトミー通販サイトのほか、全国の玩具専門店、玩具売り場などで販売している。