タカラトミー(葛飾区立石7)は、赤外線で操作する全長約12センチの銃撃バトルロボット「ガガンガン」を6月20日から販売する。
同社は「ロボットを自由自在に操縦したい、思いのままに動かして対戦してみたい」という男の子の夢を「バトロボーグシリーズ」で実現してきた。2012年にはパンチを繰り出すボクシングロボット「バトロボーグ20」、13年には個性的な機体をそろえた「バトロボーグ4G」、14年には刀の柄の形をした「斬撃コントローラー」を上下に振って操作する「サムライボーグ」を販売し、国内外で累計180万体以上を出荷した。
最新作の「ガガンガン」は、これまでのシリーズにはなかった「銃撃バトル」をテーマに企画。地上を滑るように走行する銃撃バトルロボットを、コックピットの操縦かんを模したコントローラーで操作する。対戦相手を銃撃するシューティングバトルや相手の機体に体当たりして転倒させる近接バトルが楽しめる。
同商品は高速滑走と機動力の高さが特長。コントローラーを左右にタイミングよく傾けることで、機体を旋回させスムーズに前進させることができる。銃撃トリガーを引くと迫力のあるサウンドとともにロボットが持つ銃がブローバックし、「銃口レンズ」から緑色のLED光線と赤外線を出して相手を攻撃。被弾すると背中部分のダメージランプが赤く点灯し、ヒットポイントが1つ減少する。
30発撃つと弾切れになるため、「リロードスイッチ」でチャージ。リロード中は約2秒間動けなくなるため、戦略的な駆け引きが必要となる。勝敗は、相手に10発の銃撃を与えて勝つ「ショットダウン」と、相手のロボットに体当たりをして転倒させる「ノックダウン」で決まる。
2012年に自走可能な全高約3.8メートルの人型四脚陸戦型ロボット「クラタス」を発表した水道橋重工とコラボレーションし、35分の1スケールの「ガガンガンクラタスモデル」も開発。同モデルは、「ガガンガン」の基本性能に、新たにオリジナルサウンドと実際のクラタスが持つ武器「クラタスキャノン」を搭載。シリーズのどのモデルとも対戦が可能となっている。
同社広報課の山下由衣さんによると、開発では「機動性の高い、滑るような動き、本格的なサウンド、ロボット本体が持つ武器が高速で前後するブローバックギミックに特にこだわった」という。発売前だが、すでに公式サイトの動画を見た父親層を中心に「ついにきた」「絶対買う」という声が届いており、前評判は上々とのこと。「コアなロボットファンだけでなくライト層にも良い評価を頂いている。ぜひ、親子や兄弟、友達同士で楽しんでいただきたい」と山下さん。
価格は「ガガンガン」=4,300円(税別)、「クラスタモデル」=4,500円(同)。全国の玩具専門店、玩具売り場、タカラトミー公式通販サイトなどで取り扱う。