観光用「水元公園循環バス」運行開始-公園活性化の一環で

2画面式液晶表示機では野鳥の鳴き声や画面で説明も行われる。

2画面式液晶表示機では野鳥の鳴き声や画面で説明も行われる。

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 京成バス(東京都墨田区)は3月1日、「水元公園循環バス ファミリーシャトル」の本格運行を開始した。

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 同社は水元公園地域活性化協議会より依頼を受け、都内で唯一の水郷景観を誇る都立水元公園のより一層の活性化を目指し、2006年度から全国都市再生モデル調査の社会実験の一環として循環バスの試験運行を開始。2年の試験運行の結果、一定の効果が得られたことから、本格運行が実現した。

 バスはJR常磐線金町駅南口を発着場とし、全長約7.9キロを周遊するもの。バスは土曜・日曜・祝日のみの運行で9時~16時40分に20分間隔で運行する。今回の運行に伴い、路線内の1日乗車券「水元公園周遊パス」も発行する。

 バスでは同社では初となる2画面式液晶表示機を車内に搭載し、水元公園の観光スポットを紹介。車内放送では園内に生息する野鳥の鳴き声や、運行を担当する営業所在籍の元バスガイドによる観光案内なども行う。バス車内や停留所には水元公園に生息する鳥や花をちりばめ、幅広い年齢層に親しまれる「ファミリーバス」を目指すという。

 水元公園は1965(昭和40)年に開園した都内でも最大の面積を有する水郷公園。園内には多種多様な植物があり、春にはサクラ、6月には区の区花でもあるハナショウブなどが咲き、毎年多くの来園者を集めている。区内在住の30代の男性は「自然が多くとても静かで憩いの場として使っている。ただ最寄り駅から遠く、交通手段が少ないのが難点。今回のバスの運行によってより身近な存在になってうれしい」とす。

運賃は大人210円(小児半額)、水元公園周遊パスは大人400円(小児半額)。問い合わせは京成バス金町営業所(TEL 03-3607-5138)まで。

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