葛飾の鎌倉かなえ通りで5月28日、「第20回鎌倉かなえ通りまつり」が開催された。主催は、一般社団法人葛飾区観光協会鎌倉支部鎌倉イベント実行委員会。
閑静な住宅街を柴又街道と平行するように「鎌倉かなえ通り」がある。うち約400メートルの区間で毎年行われているイベントで、その規模は区内で1、2位を争う。
普段は静かで落ち着いた通りも、この日だけは一転。紙袋を両手にいくつも提げながら何度も行き交う姿であふれ、開始直後は歩けないほど混雑した。
鎌倉在住、在勤者によるフリーマーケットを中心に地元飲食店などおよそ100店が並び、掘り出し物を探そうと、子どもからお年寄りまで思い思いに買い物を楽しんだ。
イベントには、桜道中学校の生徒がボランティア活動として参加している。今年は28人が物販などを手伝い、かき氷や綿菓子を求めて行列ができる場面も見られた。
沿道で左官業を営む佐藤工業は、「光る泥だんご」で伝統的工法「大津磨き」が体験できるワークショップを開催。参加した40代男性は「子どもにやらせるつもりが、自分の方がはまってしまった。技術の奥深さを感じた」と振り返る。
地元の中華料理店「千成亭」は、ギョーザ、焼きそば、チャーハンの3種類だけでも各種300食を用意した。「慣れている人は早めに来て、じっくり買い物をして昼食をここで済ませてから帰ります」と同協会副会長の竹本一夫さん。「今年は初めて区広報に告知したので、堀切や亀有、水元など遠方からの問い合わせが多かった。大勢の人に来ていただいてうれしい」と。ほほ笑みを浮かべながら通りを見つめていた。