葛飾区新宿図書センター地下食堂（葛飾区新宿3）が7月30日の営業を最後に閉店する。理由は新宿図書センターの閉館によるもの。

閉店のお知らせ

　同所は新宿図書センターの地下1階にあり、施設利用者、関係者問わず、誰でも自由に食事を楽しめる場所として約40年の間、地域の住民に親しまれてきた定食店。オープン当初は近隣にお昼ご飯を食べられる場所もなく、昼食時には連日行列ができていたという。

　父の代から合わせておよそ40年間、店を営業してきた店主の渡辺浩さんは閉店について、「この年で転職するとは思わなかった」と話し、次の職場はリハビリ病院の給仕を担当する事が決まっていると話す。

　閉店が決まり、閉店の張り紙を出した際、初めて食堂があった事に気がついたという客や、「ここの天丼が大好きで、いつも食べに来ていたのに」と残念そうな顔を浮かべる夫婦もいたという。

　渡辺さんは、これまでの利用客に向けて、「いつも来てくれてありがとう。店の料理がおいしいと言われると涙が出ちゃう」と照れながら感謝の気持ちを話す。