「かつしか若手アートコンペティション」の入選作品展が7月29日、かつしかシンフォニーヒルズ(葛飾区立石6)「ギャラリー1」で始まった。今回の美術作品は「絵画」。
同コンペティションは「若手芸術家らの優れた美術作品を発表する場」として実施。担当の岡橋弘道さんは「かつしかシンフォニーヒルズのギャラリーは、シニアの利用者が多く若手は少ない。しかし、周辺には美術に力を入れている学校も多く、若手アーティストが潜在的にいるのではないかと考え企画した」と話す。「近隣の茨城県取手市ではアートが盛んで、アーティストの流入が増えている。葛飾区でも空き家や商店街を利用したアート活動、アトリエの創設などが期待できるのでは」とも。
審査の方法にも工夫を凝らした。1次審査は世界各国の美術に触れてきた芸術家が行い、2次審査は来場者による一般投票と審査員票を加算してグランプリを決定する。審査員には、さまざまな美術大学で教べんを執り、平面、立体、空間、近代美術、音楽にも造詣が深い芸術家・空間デザイナーの松村要二さんと、アートによる常磐線のイメージアップと沿線自治体の活性化を目指した「JOBANアートライン」に関わる芸術家・壁画家の傍嶋賢さんを招いた。
1次審査を通過した作品を展示し、1人3点まで投票を受け付ける。岡林さんは「今度も定期的かつ継続的に開催し、あのコンペティションに応募したいと思ってもらえる場になれれば」と期待を込める。
開催時間は10時~18時。入場無料。今月31日まで。受賞作品展は8月2日~7日に開く。