堀切菖蒲園駅近くのアートギャラリー「HHH gallery(エイチ・ギャラリー)」(葛飾区小菅2、TEL 03-6662-9331)で9月24日、フォトグラファー松島幹さんによる写真展が始まった。
運営から展示まで全てアーティストが行っている同ギャラリー。昨年3月のオープン以来、スケートボードの廃材から作り出したカラフルな彫刻展や、イギリスで人気のイラストレーターによる来日展、鉛筆やボールペン・シャーペンなどからアートを生み出す「モノクローム展」など幅広いイベントを開いてきた。
今回、同ギャラリー初となる写真展を開催する松島さんは石川県生まれ。少年時代はパンクロックやハードコアにのめり込んでいたという。次第に音楽とアートの関係性に関心を抱くようになり、自らの表現手段として写真を選んだ。現在ではライブ写真を音楽雑誌などに投稿、多くのミュージシャンが信頼を寄せる。
今回は、これまで撮り続けてきたミュージシャンのライブ写真など約50点を展示(予定)。「会場の雰囲気がそのまま伝われば」と話す。
中でも松島さんが特に引かれるのは、海外でも活躍する日本のロックバンドBORISのライブパフォーマンス。「ステージングや演出も他のバンドとは違う」と話し、アメリカツアーにも10年ほど前から同行しているという。さらにライブ写真の魅力として、「ステージにたかれるスモークの形も、雲と一緒で毎回違う」と、その時にしか感じられない一瞬をカメラに収めているという。
写真の魅力について、「写真は全員、同じ場所にいても人によって視点がそれぞれ違う」と話す松島さん。「自分はこう見た、と示したい」。
開廊時間は12時~20時(土曜・日曜・祝日のみ)。10月10日まで。オープニングレセプションは25日16時から開催。松島さん本人も登場する。