テクノプラザかつしか(葛飾区青戸7)で11月26日、「はなはなマルシェ ファイナル」が開催された。主催は「はなはな」メンバー有志。
「はなはな*みかん」は、水元在住の3児の母、久保みどりさんが2011年に立ち上げたママ支援団体。元々、個人事業主として自宅での親子教室を主宰しており、ベビーサインやベビーマッサージ、親子レッスンからスタート。その後、活動する中で、大勢の母親たちと出会い、子育てをしながら得意を生かす場づくりを目指し「マルシェ」を企画。ハンドメイド作品の販売や、カラーセラピー、アロマセラピー、マッサージ、メーク、写真撮影会、カウンセリング、子どもの楽しめるワークショップなどをカフェや住宅展示場、寺などで18回開催。障害を持つ人たちの作るパンの販売代行を行ったり、母親たちのデザインした雑貨を作業所で制作したりと、障害を持つ人たちの発表の場ともなった。東北支援雑貨の販売代行などにも取り組み、次第にその活動への注目が集まり、企業や財団から支援の申し出もあったという。
ところが、久保さんが香川県へ転居することになり、その活動は終止符を打つことに。メンバー有志が最後のマルシェを企画した。同団体は元来、葛飾区内での活動を希望していたが、さまざまな事情でかなわず、埼玉県の三郷や越谷、浅草などを拠点としてきた。同区でのマルシェ開催は悲願とも言えるものだという。
イベントを企画したメンバーの一人、宇田川涼子さんは「はなはなマルシェは他のイベントとはまったく異なり、和やかでホッとできる場所だった。終わってしまうのは本当に寂しい」と話す。「ここでつながった縁から、たくさんの希望が生まれた。これからも大切にしていきたい」とも。久保さんは「仲間がたくさんできて楽しかった。途中で出産も経験したが、活動を続けられたのは、みんなが助けてくれたから」と振り返る。当日は、親子教室の生徒や過去のマルシェの出展者、仲間が駆け付けた。久保さんには、メンバーからの寄せ書きと花束が贈られた。