葛飾の玩具メーカー「タカラトミー」 (葛飾区立石7)が5月26日、「伝統工芸×プラレール」の参考アート作品を発表した。
制作のきっかけについて、同社広報の金谷奈津子さんは「日本のおもちゃ作りに不可欠なものの一つに、日本ならではの職人魂や繊細さがあるとの考えから、それを象徴するものを形にできないかと社内で話し合った過程で、58年の歴史を持つプラレールと、伝統工芸を融合させた『伝統工芸×プラレール』の作品制作に至った」と話す。
作品は夏の風物詩「花火」をコンセプトに、江戸切子、箱根寄木細工、京都竹工芸、漆塗り、4人の職人がそれぞれの解釈で花火を表現し、3車両ずつ計12両の作品を制作した。
プラレール企画部マーケティング課の山下由衣さんは「実物を見て、想像以上のも物で驚いた。制作いただいた職人さんたちの情熱や、伝統工芸の技術、力強さを感じ、プラレールの車両の規格という制約の中にも関わらず、それぞれの伝統工芸の技を詰め込んで表現いただくなど、柔軟にとらえて制作いただき感謝している」と笑顔を見せる。
金谷さんは「プラレールの特徴である青いレールは、誕生から58年間規格が変わっておらず、その上を走る車両は、常に新しい技術や話題を取り入れ、進化を続けている。今回のコラボレーションはプラレールにとっても初のチャレンジ。子どもから大人まで幅広い層にプラレールと伝統工芸、双方のものづくりの魅力を再発見してほしい」と話す。
同作品は6月1日~4日、東京おもちゃショー2017のタカラトミーブースで展示する。