葛飾区の四つ木町会が8月21日、ユーチューブ動画「おウチで盆踊り」を公開し、四つ木の住人らが自宅で盆踊りを楽しんだ。
動画は、よつぎ小学校の体育館を借り、太鼓を中心に踊り手が輪になって踊っている様子を撮影。過去の盆踊りのシーンも挿入し、リアルな盆踊りの雰囲気を感じてもらい、自宅で一緒に踊ってもらおうというもの。
同会会長の林茂雄さんは「四つ木町会の盆踊りや祭りは毎年、四つ木白髭神社で行っている。昨年から中止が相次ぎ、みんながストレスを抱えていたので何とかしたかった」と振り返る。
同会青年部が中心となり、初の試みとして今回の企画が立ち上がった。青年部長の澁谷学さんは「コロナ禍で盆踊りも2年連続中止となり、みんなの気分が沈んでいた。少しでも元気になってもらいたいという気持ちで6月に準備を始めた」と話す。
地元の踊り手の会や太鼓の会、近隣町会の協力も得て30人ほどが密にならないよう会場に集まり、「葛飾音頭」など6曲を撮影した。動画の右下には踊りの先生による手本の踊りを流し、盆踊りをしたことがない人でもすぐに踊れるよう配慮。林さんは「この動画を見て踊りを覚えてもらうことも目的の一つ。練習して来年は実際の盆踊りにぜひ参加してほしい」と期待を込める。
同会副会長兼文化部長の中里善紀さんは「長い間、踊る場がなかった踊り手の皆さんも喜んでいた。東京オリンピックの開催に合わせて昨年夏に作ったオリンピックエンブレム柄の浴衣を今回初めて着る機会もでき、とても良かった」と話す。
配信を見て一緒に踊ったという四つ木在住の50代男性は「映像が本格的で驚いた。盆踊りの気分を味わえた」と話していた。