葛飾区東金町運動場スポーツクライミングセンター(葛飾区東金町8)の利用者が、オリンピック終了後に急増している。
同施設は水元公園内にあり、23区初のスポーツクライミング3種目(リード・ボルダリング・スピード)の設備がある総合クライミング施設。
2020東京オリンピックから正式種目になった「スポーツクライミング」の事前キャンプ地として、日本、ドイツ、スロベニアの3カ国の選手が同施設で約1カ月間練習を行った。
オリンピックではスポーツクライミング女子複合で、金メダルにヤンヤ・ガンブレット選手(スロベニア)、銀メダルに野中生萌(みほう)選手(日本)、銅メダルに野口啓代(あきよ)選手(日本)が輝き、同施設でキャンプを行った選手がメダルを独占した。
同施設スタッフの藤本暁(あきら)さんは「正式種目になり注目されていた競技。日本人選手が銀メダル、銅メダルを獲得したこともあり、スポーツクライミングを知らない人がオリンピックを見て興味を持ってくれ、利用者が増えた。未経験の家族連れが多く、一時は4~6時間待ちの状態もあった」と喜ぶ。
藤本さんは「クライミングはハードルが高いと思われがちだが、気軽に始められるスポーツ。誰でも登れるビギナーコースもある。登りきったときに達成感がすごく湧くので、次の難易度にチャレンジしたくなり、ハマる人が多くいる」と話す。
初心者にはスタッフが基本的なルールや登り方を教えているほか、月1回、スポーツクライミング体験会も開いている。
個人での利用は火曜・木曜・土曜・日曜で、料金は2時間当たり、高校生以上=400円、小・中学生=80円。レンタルシューズ代=100円。月曜・水曜・金曜は貸し切り利用となり、事前の申し込みが必要。
営業時間は9時~20時。第2水曜定休。