ウクライナ出身で葛飾・立石在住の音楽家、ナターシャ・グジーさんが5月5日、高砂地区センター(葛飾区高砂3)で「チャリティーコンサートforウクライナ」を開いた。
同コンサートは、ウクライナの民族楽器「バンドゥーラ」の奏者で歌手のナターシャさんが、来場者と共に平和への思いが一つになることを願い、2019年に「細田ふれあい祭り・絆」で出会った細田自治連合会の人たちとの縁から実現した。
同日3回行われた公演では、ウクライナへの応援歌でもあるオリジナル曲「希望の大地」のほか、故郷をテーマにした「秋桜(コスモス)」「いつも何度でも」などの邦楽カバーも披露し、ナターシャさんのソプラノボイスに会場は拍手に包まれた。
ナターシャさんはMCの中で、自身も被爆したチョルノービリ原発事故や、今も戦争の渦中にある故郷の家族・友人への思いについても触れ、「人は忘れることで、同じ過ちを繰り返してしまう。皆さん、どうかこの悲しみを忘れないでください」と願いを語った。
当日、会場ロビーでは葛飾出身の木版画作家・大野隆司さんの作品展示も行い、今回のコンサートのために新たに描き下ろしたという「反戦のねこ」も展示した。