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葛飾の就労支援施設が製造するコーヒー豆、地元スーパーで取り扱い始まる

代表の堀合義弘(右)さんと吉田泰一郎さん

代表の堀合義弘(右)さんと吉田泰一郎さん

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 障がい者就労継続支援施設「叶夢(かなん)」(葛飾区南水元2)が製造するコーヒーのドリップパックの取り扱いが葛飾区内に2店舗あるスーパー「グリーンマート」で始まり2カ月がたった。

「叶夢珈琲」製造の様子

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 叶夢は、障がい者が一般就労することを目的とした施設で、コーヒー豆の製造から販売までを行っている。製造したコーヒー豆は同施設やネットで販売しているほか、昨年からは区内のイベントにも出店するなど積極的に販路拡大に取り組み、今回、地元スーパーでの取り扱いが始まった。販売するドリップコーヒーは、この2カ月で500袋が売れ、追加注文もあるという。

 同施設で製造するハンドピッキングで選別された自家熟成甘味焙煎(ばいせん)のコーヒー豆「叶夢珈琲(かなんコーヒー)」は、全て手作業によるもの。同施設代表の堀合義弘さんは「人の手による細かい仕事で作った豆は香りが豊かで味がまろやか」と話す。「働いている就労者の賃金を少しでも上げたいという思いで、高付加価値の仕事を提供したかった」とも。

 コーヒー豆の製造を担当している吉田泰一郎さんは元々、サービス業に従事していたが、10年前に病気を発症し、長い間、就労から遠のいていた。吉田さんは一般就労を目標に昨年7月、同施設に就業。現在はフルタイムで勤務するまでになり、豆の選別からパッケージの包装まで全ての工程をこなす。

 吉田さんは「自分たちが作ったコーヒー豆が地元スーパーを通じて多くの人に届くことがうれしい。手作業で一粒ずつ欠点豆やカビ豆を除去し、低温焙煎で通常の2倍の時間をかけて鮮度を保っているので、たくさんの人に味わってほしい」と呼びかける。

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