亀有の総合格闘技ジム「K-Clann(ケークラン)」(葛飾区亀有1)の伊澤星花選手が昨年12月31日、格闘技イベント「RIZIN(ライジン).40」に出場し、「RIZIN WORLD GP2022 スーパーアトム級トーナメント決勝戦」で、韓国のパク・シウ選手に判定勝ちを収め優勝した。
リング上で伊澤星花選手を祝福するK-Clannの横田コーチと選手たち
伊澤選手はレスリング・柔道・相撲で実績を残し、2020年10月に総合格闘技でプロデビュー。6戦無敗のまま昨年4月にRIZIN女子スーパーアトム級チャンピオンに。7月からは世界の強豪を集めた「RIZIN WORLD GP2022 スーパーアトム級トーナメント」に参戦し、7月の1回戦、9月の準決勝で共に一本勝ちを収め決勝へ駒を進めていた。
寝技・組み技を得意とする伊澤選手と、打撃技を得意とするシウ選手という対照的な両者による決勝戦。シウ選手が強い打撃を繰り出しながら前進し、伊澤選手が隙を突いて組み付き寝技を仕掛ける展開が続く。シウ選手は伊澤選手を体ごと振り回し、仰向けに寝る伊澤選手を踏みつけるような荒々しいファイトを見せるが、伊澤選手はタックルでシウ選手の打撃を封じ、得意の寝技に持ち込み主導権を引き寄せる。一進一退の攻防を繰り広げた両者が5分3ラウンドを戦い抜いた後の判定は、3人のジャッジのうち2者の支持を集めた伊澤選手がトーナメント優勝を果たした。
伊澤選手は、リング上でマイクを向けられると「パク・シウ選手が本当に強くて怖かった。もっともっと強くなります」と涙を流しながら決意を語った。
なお、同大会の途中、伊澤選手と同じくケークランに所属する前RIZINフェザー級王者の牛久絢太郎選手とRIZINの人気選手で300万人を超える登録者を誇るユーチューバーでもある朝倉未来選手が今春対戦することも発表された。