「BAR FUJIYA」(葛飾区亀有3)が4月11日、亀有ゆうろーど商店街にオープンした。
店主の藤木淳さんは18歳のときに飲食店で働き始め、21歳から金町のバー「スマイルライフ」(東金町1)で修業し、今回、独立に至った。同店はカウンター9席、2人がけテーブル2卓を用意。スコッチウイスキーからバーボン、ラム、ウオッカ、ジン、テキーラ、リキュールなど一通りの酒を取りそろえる。
藤木さんは「独立を考えたのはコロナ禍前。コロナが落ち着くのを待って開店した」と話す。内装とロゴデザインは、一級建築士の資格を持つ学生時代の同級生が担当。カウンターはモールテックスを使った手作り感のあるイメージに仕上げ、入り口横にある窓にはネオン管を使った富士山型のロゴが光る。「窓にネオン管を設置することで、外からは店内が見えづらく、店内からは外が見える」と話す。
1945(昭和20)年前後に藤木さんの祖父が「富士屋洋品店」を開業した場所に位置する同店。その後、藤木さんの母親が「ブティック フジヤ」として引き継いだ。「母親の店は経営が悪かったわけではないが、自分がバーをやるために譲り受けた。店名に『ふじ』が付くのは、祖父の時代に店の前から富士山が見えたことから、店名として使い続けている」と話す。
藤木さんは「客層はサラリーマンや年配の人が多いが、若い人にも来てもらいたい」と呼びかけ、「この場所を受け継ぐ3代目として、長く店をやっていければ」と抱負を語る。
営業時間は20時~28時。月曜定休。